エコプラスの概要

20世紀最大の発明の1つともいわれるプラスチック。
我々の生活を豊かにする為に欠かせないものとなった今、その最終的な行き場について社会問題となり、皮肉にも20世紀最悪の発明などとも揶揄されるような深刻な事態となっております。
企業は、より環境に優しいものへと対応を迫られているものの、既存のバイオプラスチックのコスト面や物性の不安定さなどの理由から採用の障壁となっている。

弊社のエコプラスは、一般的な石油系プラスチックに1〜3%添加するだけで、成形品の生分解性を促進させる優れた商品です。これまでの材料と比較して安価でしかも元の材料物性を担保できることが1番のメリットです。

低コスト

ペレット状の添加剤を、1〜3%程度添加することによって、成形品の生分解が促進され、その添加量により生分解の期間が変化する。

これまでの石油系プラ原料に少量添加するだけなので、エコプラスの添加分のみのコストアップで済み、非常に経済的

設備・工程変更不要

エコプラスは、既存の設備を変更することなく着色剤を添加するのと同じようにプリブレンドするだけで生分解性プラスチックの製造が可能な添加剤です。

また、射出成形、ブローフィルム、ブロー成形、熱成形など多くの種類の処理アプリケーションでも同様に使用することが可能

エコプラスの原理

一般的なプラスチックは、ほぼ結晶のような分子構造を持ち、通常使用時には分解しません。

有機分子であるポリマーを食べる微生物の酵素が埋め込まれたエコプラスを添加することにより、

有機物の分子量が減少し、最終的にCH4 + CO2を生成します。

エコプラスは嫌気的環境下で生分解が促進されるように設計されており、

埋立地や海底など酸素の無い環境下でのみ分解が始まり、

紫外線や熱の影響を受けず酸素分解性がないので、土をかけただけでは劣化しません。

つまり、エコプラスを添加して製造された製品は、

元の原料物性を保つということです。

また、独自の技術設計により、この分解のプロセスでマイクロプラスチックは残りません。

EUでも禁止されている酸化型ではなく、エコプラスは次世代技術である非酸化型添加剤です。

主なエコプラスチックとの比較

比較表左側、既存の石油系プラスチックと比較して、

順に、他社製バイオマスプラスチック、弊社バイオプラス、弊社エコプラス、

主に分解期間やコスト面での比較表になります。

 

エコプラスは、バイオマスプラスチックに比べて分解期間は長くなるものの、

製造コスト面に於いて大きなアドバンテージがあります。

 

単純に、分解期間が短ければ良いというのは大きな誤りであり、

高い生分解性を求めることは、物性の安定性を落とすという事を意味します。

 

エコプラスは、植物由来の生分解性プラスチックに比べて、

低コストで、安定性のある製品作りが可能です。

エコプラスの用途

成形方法に関わらず、PP/PE/PS/PET等の硬質、半硬質、および軟質の包装材や生活消費財、自動車部品など、様々な用途に使用可能。

エコプラスを添加して製造された成形品は、元の素材の物性を保つ為、熱や液体に関しても問題なくお使いいただけます。

 

安全性

食品と直接接触することが承認された無害な原材料で構成されています。

GHS 基準による分類の必要もなく、GHS 基準に基づく危険有害性警告ラベルを必要としません。

性能・FAQ

生分解性能を検証する国際規格であるISO 15985に基づき、第三者機関による生分解性の有効性を確認しています。

エコプラスを添加して製造された成形品の生分解性能試験に関しまして海外試験機関の検証サポートをご希望の際はお問い合わせ下さい。

エコプラスを添加することにより、成形品の色に影響はありますか?

基本的には対応樹脂に準ずるため、変化はございませんが、PETなどの透明度の高い樹脂成形品では添加量が多くなれば影響します。

エコプラスに関与している微生物による自然界への影響は有りませんか?

常在する一般的な微生物が関与しており、自然環境への影響はありません。

使用期限や保管の際の注意点はありますか?

使用期限につきましては、ベースペレットに準ずる所となり、一般的なプラスチックペレットと同様、2年程度の使用期限を設けております。保管の際の特別な危険性は無く、化学反応も有りません。わずかに吸湿性がありますが、問題になることはないレベルになります。

PAやPOMに対応していますか?

PP/PE/PS/PET、またはこれらの混合素材以外につきましては、順次対応予定です。まもなくPVC対応のエコプラスがリリースされます。

海で分解しますか?

理論上可能です。
エコプラスは、嫌気的環境下がトリガーとなり生分解機能が起動するように設計されていますので、酸素のない海底で分解する可能性があります。
現在海洋生分解性試験につきましては、日本でも認証規定が設けられていない状況です。

マイクロプラスチックが残りますか?

酸化型添加剤では有りませんので、残りません。

その他のご質問に関しまして

ご遠慮無くお問い合わせ下さい。